「つらさ」から抜け出す、たった一つの方法
「時間が過ぎるのを待つ」
これです。
このことについて、今日はこんなことがあったんです。
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仕事中、デスクで電話を取った。
お客様からのクレームだった。
内容は、商品の納期予定日時に、
予定通り届いていなかったためにご立腹された様子。
「ちゃんと日時を指定していたのに、届かないとはどういうことだ!」
予定日時以外では非常に都合が悪かったらしく、
怒りの感情は大きかった。
延々と、やり取りは続いた。
調べる限りでは、原因は当社ではなかった。
自分でもなかった。
原因不明の何らかの理由で、お客様に商品が届いていなかった。
でも、お客様にとって相手は誰でも関係ない。
だから、お詫び申し上げた上、話を聞いた。
一度こうなったら、しばらくは怒りがおさまらない。
聞いて、聞いて、聞いて、聞くに徹した。
「こんなことで約束を守れないのは、どういうことなんだ!」
(『調べたけれど本当に原因が分からないのでご了承ください、すぐに送りますから』なんて言おうものなら、火に油を注ぐだけだ、、絶対言えないわ)
聞く、しか、ない。
今回は、1時間ほど対応して、もうなんとかお許し頂くことになった。
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どんなにお詫びしても、誠意を示しても、論理的に説明しても、おさまらない時。
それを解決するために必要なことはなにか。
その答えはこれに尽きると感じました。
「時間」です。
「あたりまえだろ」と言われそうですが、これは本当です。
「時間」を味方にする意識を覚えておくと、変わります。
たとえばクレームの時は、ガーッと言われていると、その状況が永遠に続くように感じてしまいます。
「うわー、終わらないな、これ」
クレーム対応時は、解決できないように感じて絶望感にさいなまれます。
ずーっと、つらい時間が続くと思ってしまいます。
永遠に続くと思うから、嫌になる。
その、嫌な気持ちを抱えたまま対応するから、感情的になって余計に終わらなくなる。
時間が唯一の解決策となることを意識していないと、感情で解決しようとしてしまうんです。
こうなると、負のスパイラルです。
詰みつつあります。
感情というものが、つらさを増幅させてしまってるんだと、
ぼくは感じました。
これは、「つらい」という状態、
言い換えると「悩み」も同じではないかと。
頭でどう考えても、解決し得ない。
余計に、嫌な思いが増幅してくる。
そこで、「時間」を意識してみるんです。
時間が、過ぎるのを待つ。
時間を、味方にしてみる。
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今まで生きてきた中で、「もう、どうにもならない」と絶望した経験は誰でもあると思います。
それで、いま、過去の絶望をどう思っているか。
たぶん、忘れています。
忘れていないとしても、それを乗り越えて今に至っています。
ぼくらは、あらゆるものを乗り越えて、いま過ごしています。
これが、答えではないでしょうか。
時間は、思ったより深い。
思ったより強い。
ではまた今度。