「味」よりも、大切なこと
飲食店に1人で行く店を選ぶとき「席が落ち着くかどうか」
これ、ぼくはとっても重視します。
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◆「席の落ち着き感」は、味を決める
昨日ランチタイムに、少し割高感のある「串かつ屋」に行きました。
その店は、店内の中央に板前さんが2人厨房にいて目の前で揚げて出してくれます。
「コの字」形でカウンター15席だけの席配置でした。
ぼくは串カツ定食をオーダー。
ごはん、みそ汁、お新香、付け合せ、ふりかけ、そして7種の串カツ。
食事の内容は、確かに良質でした。
手を込めている感があり、割高なだけの質は備えていました。
けれどぼくは、すぐにお店を出ました。
滞在時間はおよそ15分ほど。
料理は良かったんですが、
なんだか落ち着かなかったのです。
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◆落ち着いて食べるものが、1番美味しい
串カツ屋で食べたものは、味を感じませんでした。
接客サービスが悪いわけでもなく、
お客層が悪いわけでもなく、
お店が汚いわけでもなく。
ただ、どうも居心地が落ち着かないんです。
食事の時、隣に他のお客さんがいたらぼくは落ち着きません。
または、食べているときに人が近くにいるときも。
(誰かと一緒に食べてるときは別です)
目の前に人が向かいで座っていたりするのも、目のやり場に困って、うつむいてしまいます。
電車の中なんて、その最たるものです。
隣でシャカシャカ音を立てて新聞を読む人とか、妙に挙動が多い人とか、とても気になります。
1人でお店に食べに行く時、最も好きな席は、周りを意識することなく1人の世界を過ごせるところです。
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◆いいお店の、条件
ごはんは、落ち着いて味わいたいという気持ちがあります。
たとえば極端に言うと、
人が混んでいて狭くて相席で食べる3000円の高級懐石よりも、
広々としたテラス席で誰も気にすることなく食べる白身フライ弁当の方が、ぼくは美味しく食べられます。
食べるものが、サバ味噌定食でも、コロッケ定食でも、目玉焼き定食でも、
落ち着いた空間で食べられるなら、ぼくはそちらの方が美味しく感じます。
(または、文脈からそれますが、好きな人と食べるときも美味しいです)
ぼくの中では、
「落ち着ける空間」は、味を超越するのです。
落ち着き感が、ぼくのお店選びの条件です。
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◆「落ち着き」は、最高の価値
お店でも、人でも、そこにいると落ち着けるところが自分の中にあります。
それって、最高の価値です。
なぜなら、日常生活を過ごしていると、落ち着かないことだらけだからです。
仕事、通勤、人間関係、どこに行っても、神経を使います。
だから、たまには落ち着きが、ぼくには(人間には)必要です。
落ち着ける場所を、根本的にぼくは欲しているので、そんな場所があったらそこばかり行くことになります。単純です。
(人についても、ぼくは全く同じ)
落ち着きをくれる、
それ、とても価値があると思います。
ではまた今度。