仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

簡単に、相手を変えようなんて思ってはいけない

じぶんが信じていることを、相手に強要するのは、よくないです。
 
 
「自分はこれが絶対にいいと思ってる。だから、あなたもやってよ」
 
 
 
自分がいいと思っているものを、相手にも勧めたい気持ちはわかります。
 
 
 
悪意も、おそらくありません。
 
 
 
でもそれは、危険です。
 
 
 
「自分はいいと思っているのに、なんで相手はやらないの」
 
「自分が勧めたものを相手が受け入れないなんて、許せない」
 
 
 
自分自身の信念とか思いを、相手に強要することになる可能性があるのです。
 
 
 
「自分はこれをいいと思っているのに、相手はわからないなんて信じられない」という発想にもなるのです。
 
 
 
自分の価値観を、相手にも当てはめることは、とても危険なことです。
 
 
 
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◆自分がいいと思っていることは、人それぞれ違う
 
 
 
 
 
たとえばぼくは、本を読むことはとてもいいことだと思っています。
 
 
 
今までに、本を読むことで立ち直れた経験が何度もあります。
 
 
 
素晴らしい気付きを授かる機会も、多々ありました。
 
 
 
ぼくにとっては、「本を読むこと」は、素晴らしいことだと信じていてそれは変わりません。
 
 
でもぼくは、本を読むことを勧めることはあっても、強要することはありません。
 
人からものごとを強要されたら、イヤだとわかっているからです。
 
 
「本を読むこと」が、唯一絶対のいいことだなんて、思ってないからです。
 
相手には、相手のやり方があります。
 
もし、「これはすべての人にとって絶対に、いいことだ!」と思っているとしたら、危険です。
 
じぶんにとって「いいこと」をしていない人を、見下し始めるからです。
 
「こんないいことをしない人は、ダメだ」と思ってしまいかねない。
 
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ぼくの立ち直り方、学び方、勉強の仕方は、本を読むことによるところが大きいとして。
 
でも、それはあくまで「ぼく個人」のことです。
 
「本を読まない」人は周りに無限にいます。
 
 
 
本を読まなくても、読まない人なりに、立ち直る方法、学ぶ方法を持っています。
 
 
要は、人それぞれなのです。
すべて、正しいのです。
 
「わたしは正しいけれど、あなたは正しくない」なんて、相手のなにをわかっているのかということです。
 
唯一絶対のものなんて、ありえません。
 
じぶんにとっていいものが、他の人にも同じく絶対にいいものだと思うことは、視野が狭いだけです。
 
相手を変えようとか、おせっかいを焼こうとかする意識が働いたら、じぶんの価値観だけで見ていないか振り返ることです。
 
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◆相手に、わからなくてもいい
 
 
とても近しい関係の人から以前、じぶんが信じてやってきたことを「なにをやってるんだ。そんなことばかりしてはいけない」と、理解されなかったことがありました。
 
近しい人から、じぶんの重要にしていることを、半ば否定された経験です。
 
じぶんがとても重要に思っていることを、相手は「重要ではない」という対応だったのです。
 
この時、切なかったです。
「ああ、相手はこちらの重要なことを理解し得ないんだな」とわかったとき、精神的に堪えました。
 
「この人には、わかってもらいたかった」という人でした。
 
 
でも、あとになって、大きな気付きを得たことがわかりました。
 
「たとえどんなに近しい相手であっても、じぶんの信じているものが理解されないことがある」ということを知れたのです。
 
「じぶんの重要にすることが理解されない切なさ」「じぶんの信じるものが、近しい人でも理解されないことがある」
この二つに気付いたことは、大きかった。
 
じぶんにも、相手にも、誰にでも、「自分自身が信じていることがある」という当たり前のことを知る、いい経験でした。
 
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◆だから、簡単に、相手を変えようとか思ってはいけない
 
 
一人ひとり、じぶんの信じるものがある。
 
信じるものを、否定されたくはない。
 
じぶん以外の人から、強要されたり決めつけられたりしたくはない。
 
だから、簡単に、相手を変えようとか思ってはいけないんです。
 
「あなた絶対、これした方がいい」「あなた、間違ってる」なんて、簡単に言ってはいけないんです。
 
 
ではまた今度。