「あなたのため」という人の本音は、自分のため
親が子供に対して、「勉強しなさい。あなたのためなのよ」という時。
本音は、「勉強して成績を取ってもらわないと周りに示しがつかない」「いい学校に入ってくれないと将来私が困る」だったりします。
上司が部下に対して、「お前のためを思って言ってるんだぞ」という時。
本音は、「お前がミスをしたら、こっちが大変なんだ」「これをやってくれないと、おれが困る」だったりします。
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「こうなってもらわないと困る」という本音が、形を変えて「あなたのため」「お前のため」となって言い換えられます。
人間は「自分の思い通りにしたい」という本音を、ダイレクトに口では言えません。
本音は、隠された形で表れるのが常です。
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往々にして、優しい言葉の根本には、別の意味があります。
しかもその意味は、発した本人が得をするものがほとんどです。
「世界に平和を」
「平等な社会を」
「みんなのため」
これを言うことで、言った本人が得をするように仕向ける意図があったりします。
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じゃあ、本当に相手のためを思った言葉はどんなものか。
「あなたのため」「みんなのため」なんて言うようなものではない。
そんな言葉を使わない人の言葉が、たぶんそれです。
ではまた今度。