仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

無言のメッセージを感じとれることは、優しさ

混み合う電車の中で、網棚にカバンを置いてつり革につかまって乗っていました。
 
 
降りる駅になって、カバンを網棚から取ろうとして降りるそぶりをとりました。
 
 
 
降りようとしたら、ドアまでの通路に立って道を塞いでいるのにもかかわらず、全然動きませんでした。
 
 
 
その人は、道を塞いでいることに気づいていませんでした。
 
 
降りる人の気配も、感じとっていませんでした。
 
 
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◆気配を、感じとる
 
 
 
 
 
電車は狭いから、通路がけっこう塞がれます。
 
 
自分の立っている位置が通路にいるときが、往々にしてあります。
 
ここは、周りの気配を感じとる器用さがいります。
 
 
 
「この人は降りそうだ感」を、気配で読みとる感性です。
 
 
通路に立っているのによけなかった人は、人の気配を感じとっていなかったのです。
 
自分自身が道を塞いでいることにも、おそらく気づいてなかった。
 
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◆気配とは、無言のメッセージ
 
 
まず、気配を感じることです。
 
「その道、通りたいけど塞いでいますよ」と、相手から出ている無言のメッセージを感じとることです。
 
 
 
「無言のメッセージ」とは文字通り、相手に言っていない思いです。
 
もっと言うと、「相手に直接言えない思い」です。
 
 
思っているけれど口に出して言えない、なんてことは日常で無限にあります。
 
 
その、相手の無言のメッセージを感じとることは、思いやりとか優しさです。
 
 
もし相手が、気配で自分の思いに気づいてくれたら、嬉しいです。
それが上司とか友達とか恋人だったら、もっと嬉しいです。
 
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電車は見知らぬ人の場所だから、油断します。
 
周りの人を「風景」としてしまって、気配やメッセージを見落としてしまいがちです。
 
でも、見知らぬ人の中でとる行為がその人の、優しさの本質です。
 
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◆電車の中には、あらゆる「人間の無言のメッセージ」がある
 
 
割り込み乗車、イヤホンの音漏れ、席を詰めずに座る、新聞をガサゴソやって読む、カバンが思い切り当たっている、、、etc
 
電車には、いろんなことがある。
 
そこには、人間の無言のメッセージがあります。
 
黙っているけれど、常にメッセージは発されています。
 
その無言のメッセージを感じとれたら、少しずつ、優しくなれそうです。
 
 
ではまた今度。