「経営者」だった父親から学んだ、たった一つのこと
10年以上前の遠い昔のことです。
父親が経営していたお店を、
金銭的な事情によって閉店することになりました。
お店は10年以上続けていたのですが、
どうも続けられなくなったために閉めることを父親が決断。
経営者とはいっても、規模は小さく店はひとりで切り盛りしてきたために、借金もなく、後を濁さずに閉店となりました。
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・・・年を経て
自分も社会に出て仕事をするようになり。
自分で店を持ち経営してきた父親に対して
そのとき「最も悩んだこと・大変だったことはなにか」と聞きました。
『資金繰り』だな。
これが、答えでした。
具体的にはこういうことです。
「どんなに売上がなくても、固定の経費はかかるし、家賃代も仕入代もいるし、時間が経つごとにお金がだんだん減っていくこと。これには相当悩んだな。いつも、支払いのことばかりが頭から離れなかった」
これは、経営する当事者(父親自身)ならではの、強い体験だったようです。
時間が経つごとに、毎月お金がなくなっていくこと。
これほど、人を不安にさせ、悩ませることはないのです。
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逆に言うと、
「毎月収入がある」こと。
これは、精神的に最も安定する重要な要素の一つだともわかりました。
経営する当事者として資金繰りの経験がない自分はおそらく、その恐怖感や切迫感をおそらく完全には理解していませんが。
「毎月の収入があること」
これをまず確保することは個人事業をする上で、最も大切なことなのだとわかりました。
それから、いま、会社に従事しているならば、その状態は大変貴重でもあることだともわかりました。
これは、大きな学びです。
※追伸:父親はもちろん、今も普通に元気です。
ではまた今度。