本当のプラス思考とは、絶望の底の底でひかりを見た人間の全身の驚きである
久しぶりに風邪をひきました。
喉が痛む。
ぼーっとする。
仕事で踏ん張りがきかない。
話しかけたり笑ったりする余裕がなくなる。
風邪をひくと、楽しむ、味わう、思いやる、そういった日常のことすら、する余裕がなくなります。
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◆風邪を引いたとき、とにかく、元気である状態がありがたく思える
鼻水が止まらない。
喉の痛みがひどい。
食べ物の味がしない。
熱っぽく身体がだるい。
風邪の真っ只中は、つらいことといったら、なんともいえません。
普段は忘れているのですが、
風邪を引いたときに「あぁ、きついな」と思い出します。
いま、風邪はほぼ治りかけていて、
喉の痛みもおさまり、食べ物の味も戻ってきました。
久々に(といっても2日ぶり)、普通に食べられたごはんのおいしさといったら、これ以上のものはありません。
「ごはんが普通においしく食べられるって、素晴らしいな」
風邪が治りかける頃、
当たり前の行為に、素朴な喜びを味わえます。
「しあわせ」って、身に染みて思えます。
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◆全てに通ずる、五木寛之さんの言葉
「本当のプラス思考とは、絶望の底の底でひかりを見た人間の全身の驚きである。
そしてそこへ達するには、マイナス思考の極限まで降りていくことしか出発点はない。」
(風邪を「つらさ」にみたてるのもなんですが)
人生は、あらゆるところで、「つらいな」という時期があります。
「つらさ」を経験したとき、そのつらさを経た人からしか見えない世界がある。
そして、「つらさ」に溺れず、そこから立ち直った人。
その人には、その人にしかない経験をベースにした感性や優しさが備わる。
「つらさ」を知った人は、同じく周りにつらい思いをしている人の状況を、思いやれる。
今もし、つらい状態にいるとしたら、
その経験の先には、他の誰かのつらさを助ける役割を備えることができるんじゃないかなと感じてます。
他の人のつらさを助けるために、じぶんが先に経験した。
そう思ったら、「つらさ」は別の意味を持ってくる。
ではまた今度。