仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

仲間はずれにされたら、無駄な時間を過ごさなくてよくなったと思えばいい

ある本を読んでいて、高校生の相談がありました。

「学校で仲間はずれにされたのですが、どうすればいいのでしょうか」

これに対して著者の答えが素晴らしかった。


「よかったね。仲間はずれにされたなら、無駄な時間を過ごさなくてよくなったじゃない」

これ、いい答えだなと思いました。

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◆「人とつるむこと」「おつきあいの関係」は、時間がもったいない

ぼくも高校生の頃までは、
仲間はずれが嫌だったので周りに合わせたりしていました。

学校の帰りに数人で帰るとき、
「みんなで帰りに食べ放題の店いこうぜ。いくよね?」
といわれたら、行きたくなくても行ったりしました。

本当は、
家にご飯があるのに、
お金を使いたくないのに、 
あまりお腹空いていないのに。

周りの目を気にして、
本心では思ってもない方を選んでいました。


そして、本心を偽った後は常に、
「また自分自身を偽ってしまった」と、
自己嫌悪に陥るのでした。


「人とつるむこと」「おつきあいの関係」は、
時間がもったいないです。

「本当はやりたいこと」を捨てて、
「本当はやりたくないこと」に使わなければならないという、悔しさも感じます。

 

それから、自分を偽った虚しさが、常にあります。

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◆自分を偽ると、自分が嫌いになる上に、自信がなくなる

自分が本来思っていることを捨てて、
思ってもないことを選んでいくとき。

「こんなことしたくなかったのに」
「本当はしたかったことができなかった」
「なんで思ってもないことを自分は選んでるんだろう」

こういうふうに感じます。

本来の自分自身から離れていくことが続くと、
自分が自分である実感を持てなくなって、
自分が嫌いになります。

自分が自分を「いいね」と思えない時、
自己肯定感が持てなくなった時、
自分に意義を感じられなくなります。

「自分である」という、
人間の最後の自由を放棄したとき、
そこには「虚しさ」とか「自己嫌悪感」しかありません。

その状態ではなにをやっても、
幸せは感じられません。

「自分」から離れている状態で生きるとき、
本質的な幸せは、味わえません。

周りに合わせて自分を捨ててしまっては、けっして幸せには生きられないんです。

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◆「自分でいられる」人と居ること

どんなに表面上の「ナカマ」が増えたとしても、
「本来の自分ではない」状態では、
何の意味もなさないのです。


最も安定した状態は、
「自分が自分でいられるとき」です。

「自分が自分でいられる」人との関係をたった一人でいいから持つことです。

「本来の自分でいても、いいと思ってくれる人が居るんだ」
この実感が持てているとき、自信がわいてきます。

胸を張っていられます。

少なくとも、表面上の「ナカマ」集めをするなんて、
考えもしなくなります。

自分と、たったひとりとの関係にある、
心の充実感を知っているからです。

その他大勢との関係は、それがたとえ1000人であっても、
「自分でいられる1人との関係」には勝てないのです。


「自分でいられる1人との関係」を知ると、その他大勢は、いらないことを知ります。

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10代で「仲間はずれ」はきついかもしれない。

自分を保つだけのメンタルを持つのは難しいかもしれない。

でも、本当は、「その他大勢」でつるんでいる人は
もっときついんじゃないかな。

 

みんなきっと、無理をしているから。


学生の頃はいいけれど。
年を重ねていってもまだ「仲間はずれ」を恐れているとしたら。

それは大人ではない。

ずっと、周りの人から仲間はずれにされないようにと
びくびくしながら、自分の本心を偽りながら、過ごすことになる。

寂しい寂しいといって、過ごさないといけなくなる。


最も不幸なのは、
「心から充実を感じる人」との関係を持てないまま終わること。

それは、自分が一生のうちに出会うべき人に対して、
失礼です。

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◆出会うべき人に出会うには、まず、ひとりになること

ほんとうに大切な人との出会いを果たすことが、
人生では必要です。

そのためにはまず、ひとりになることです。

「仲間はずれ」を恐れないことです。


出会いの前には、
必ず「ひとり」の時期があります。

その機会を持つことです。

「仲間はずれ」を怖がっていたら、
「出会うべき人」は見えなくなります。

できるだけ早い段階で、
「ひとり」を経験した方がいい。

もし、40代になっても、
精神的に「ひとり」である経験をしなかったとしたら、
猛烈に寂しい人生になります。

 

ずっと「仲間はずれ」を恐れる人生なんて。


「心つながった人」と一度も出会わないまま、
大勢との関わりに終始するなんて。

 

それは、つらすぎます。


心の潤いは、
「自分が自分である」中で、
「そんなあなたがいい」という人がいる時に生まれます。


「仲間はずれ」なんてぜんぜん怖くないことに、
早いうちに気付くことです。

 

「ひとり」になれるのは、幸運なのです。

 


ではまた今度。