全員が黙祷(もくとう)をささげる光景に出合った
昼休みの遅い時間帯に、デパートの地下食品売り場を歩いていました。
そのとき、店内アナウンスから聞こえてきた言葉。
『14:45より、黙祷を行います。みなさま、ご協力の程お願いいたします』
今日は、3月11日です。
東北大震災の日です。
ちょうどぼくは、その黙祷を捧げる時間帯に店内にいたのでした。
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ホワイトデーも近いためか、お店はどこも忙しい状態でした。
そんな中、黙祷の時間になると、5秒前の「プッ、プッ、プッ」というアナウンス音が鳴り。
『黙祷』 というアナウンス。
従業員もお客さんも、その場で立って黙祷を捧げます。
ぼくも、足を止めて行いました。
15秒ほど。
店内は、全員が、足と手を止めて、黙祷をささげていました。
誇張ではなく、本当に静かでした。
デパ地下から、スッと動きと音が消えて、不思議な時間でした。
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菩提を弔う心が、あらゆる人に自然に備わっているんだと思えて、少し感動しました。
本当に、全員が、手を止めて黙祷を捧げる。
こういう感覚は、大切です。
お仏壇に、お線香をあげて、手を合わせる。
亡くなった人の、冥福を祈る。
この、「目に見えないものに対する心」は、人間の大切な感覚だと思っています。
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今日は、心に残る光景に出合えました。
ではまた今度。