仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

仕事以前の、問題

以前、レストランで働いていた時のことです。
 
勤務して数カ月後に新人としてサービスマンが入ってきました。
 
その新人さんは、ホテルやレストランのサービス経験があり、サービス技術はピカイチでした。
 
歩き方、お皿の持ち方、運び方、グラスの拭き方、ドリンクの注ぎ方、ドリンクの知識、、、
なにもかも『スゴイな』という感じでした。
 
技術はプロ並みです。
 
『じぶん、勝てないな』と思いました。
 
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技術では勝てないことがわかって、どうしようかと思っていた時。
 
ある日、その新人さんが急に休みました。
 
出勤時間の5分ほど前、お店に電話が来て
「すみません、体調を崩してしまいました」と言ったのです。
 
結局、その新人さんは3日間休み、復帰しました。
 
しかし、3週間ほどした日、また同じように
急に「すみません、今日はちょっと…」と電話で急に言って、休んだのです。
 
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これが3度目になった時、お店の副支配人がボソッと僕に教えてくれました。
 
「おい、覚えておけよ。どんなに技術があってもな、急に休んだり、連絡がなかったりしてくる奴には仕事を頼むことができないんだ。仕事以前の基本がないと、なにがあってもダメだからな」
 
 
僕はハッとしました。
 
『勝つ方法があった』と知ったのです。
 
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仕事において技術を持った人間を上回るには「筋を通すこと」です。
 
言い換えると、「人として基本的なことを守ること」です。
 
新卒で入社した人が会社に入って最も得る価値のあることは、
「基本を守ることが大切である」と知れることです。
 
どんな会社に入ったとしても、この点を学べるのは一生の価値があります。
 
 
たとえば、調子が悪かったり、失敗したり、怒られたり、嫌なことがあったりした時。
連絡をしなくなったり、急に態度が変わったり、報告 連絡 相談が無くなったり、時間を守らなくなったり、ドタキャンしたり。
 
筋の通らないことをやっていくと、いつか行き詰まります。
 
仕事は、最初に「技術•結果」ではないのです。
 
まず、筋の通ったことをすることです。
 
どんなに「自分には取り柄がない」と思っても、
「筋を通すこと」に勝るものはないのです。
 
 
ではまた今度。