人といる時に感じる孤独感は、ひとりでいる時の孤独感より大きい
孤独感や寂しさは、普通、ひとりでいる時に感じます。
会話する相手がいない。
ご飯を食べる相手がいない。
一緒に出かける相手がいない。
これは、ひとりでいる時に味わう孤独感です。
この「ひとりでいる時の孤独感」より大きいものがあります。
それは、「人といる時に感じる孤独感」です。
今回は、人といる時にこそ感じる孤独感を、
「大勢といる時に感じる孤独感」と「大切な人との間に感じる孤独感」の、2種類に分けて考えます。
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◆大勢といる時に感じる孤独感
一つ目が、大勢といる時に感じる孤独感です。
たとえば、知らない人が大勢いるパーティーに参加した時。
周りの人は皆、盛り上がっているように見えて、自分だけ溶け込めないでいる時。
ここで、孤独を感じます。
あるいは、参加者の誰かと話をして、ひとりにならなかったとしても。
取り繕って、明るく振舞って、表面的な挨拶と会話だけして、どうでもいい話をして。
パーティーが終わって帰ってきた後、無理をした自分を振り返って、余計に寂しく感じる。
大勢の人といたにも関わらず、余計に孤独感を味わう。
この種の孤独感は、ひとりでいる時に感じるものと意味が違って、大きいです。
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◆大切な人との間に感じる孤独感
そして、もう一つが、大切な人との間に感じる孤独感です。
たとえば、自分の気持ちをわかってもらいたいことがあったとして。
自分にとって近しい人や大切な人に、その気持ちを伝えようとした。
でも、相手は自分の気持ちをわかってくれなかった。
その後、何度もサインを示していたけれど、気づいてくれなかった。
言葉で伝えても、取り合ってくれなかった。
この時、孤独を感じます。
目の前に相手がいるのに、ひとりぼっちを感じます。
数少ない大切な人に、自分の気持ちをわかってもらえなかった。
この時、寂しさはとても大きくなります。
関係性は「ふたり」であったとしても、
心の中は「ひとり」である状態。
これは、最も寂しいです。
この種の寂しさは、ひとりでいる時には感じ得ない、孤独感の最たるものの一つです。
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◆人といる時にこそ感じる孤独感を知れば、心を深められる
孤独感や寂しさには、バリエーションがあります。
「ひとりだから孤独を感じる」だけではなくて、
人といる時にも、孤独感は存在するのです。
人といる時だからこそ、その時に味わう寂しさは深みを持ちます。
この、寂しさのバリエーションをたくさん知っている人はきっと、
感性豊かです。
人に優しくなれます。
きっと、人の話を聞ける人です。
孤独の経験は、優しさや思いやりを知る上で
ものすごくいい経験をしているのです。
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寂しさや孤独感は、避けられません。
どこにいっても、全ての人が直面する問題です。
寂しさは、無くさなくていいのです。
寂しさや孤独感を経験した量が多いほど、
人のありがたみを知ることができるし、
人の気持ちに寄り添える優しさを持つことができる。
ではまた今度。