仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

なぜ『若いうちはお金を使え』は間違っているのか

この記事は3人に向けて書きます。


1:『若いうちは、お金を使った方がいい』と思っている人
2:お金が貯まらない人
3:何にお金を使えばいいか迷う人

●『お金を使った方がいい』と言う人は、すでに持っている場合が大半

ビジネス本や、ビジネス系YouTuberなどのインフルエンサーは『若いうちはお金を使った方がいい』とよく言っています。

おおよそ言われる理由は、『若いうちしかできない経験をたくさんするために、お金を使え』というものです。
たしかに、これは部分的には正しいです。例えば、海外に行った経験が、その後の人生や考え方を変えるというケースなどです。今までの知見では想像できないような異世界の経験をすることは、人生を大きく変える可能性があります。
その人の人生を変えるような経験をするための『お金を使う行為』は、確かに意義があります。

でも、表面的な捉え方で『若いうちはとにかく、お金を使って色々経験したほうがいい』と考えるのは、危険です。
なぜなら、『お金を使う=出費』だからです。事実として、使った分だけあなたのお金は減っています。

『お金を使え』という人は、すでにお金を持っているケースが大半です。
お金を使わないと、良い経験ができないという考え方は少し危険です。

●『若いうちはお金を使え』は、9割間違っていて、1割合っている

『お金を使うこと』が、必ずしも人生経験を変えるための必要条件ではありません。

たとえば、Apple 創業者のスティーブ・ジョブズは、Macパソコンの文字フォント(文字の形のデザイン)を、大学の授業にこっそり潜り込んだカリグラフィーの授業で着想を得ています。
今あるiPhoneやマックパソコンの綺麗で鮮やかな文字やデザインは、ジョブズが大学の単位に関係ない授業を、自分で聞きに行ったという経験がベースにあります。

この例で言いたかったことは、『人生を変えるような経験に、お金を使うかどうかは関係ない』と言うことです。

『お金を使うと、良い経験ができる』と考えると、出費がかさむだけです。
人生経験とお金に、相関関係を持たせるのは、お金が減るから良くないです。

ビジネス系インフルエンサーや成功者(と言われるような人)が、『若いうちはお金を使え』というのは、『その人個人が』今うまくいっているから言っている考え方なだけです。

一般の人が『そうか、お金をたくさん使えば、成功するのか』と考えるのは、普通に考えてもおかしいのです。

『お金を使うこと』は、よく考えて行うべきです。
なぜなら、あなたの大切なお金だからです。使ったら、その分無くなります。ちゃんと、理解してお金を使うべきです。

最も残念な行為は、見栄を張って沢山お金をつかう行為です。
大切なお金がないと、生活のための仕事をやる羽目になるだけです。

●成功者の言うことを聞いてもうまくいかない理由は、あなたと成功者は『全く違う人』だから

本やYouTubeは、良質な情報が膨大にあふれています。でも、『成功する方法』を聞いても、実際に成功する人はごくわずかです。
これが太鼓の昔からの現実です。

現実を賢く生きるには、情報の捉え方を正しくすることです。

情報の正しい捉え方は、『自分は、発信者とは違う人間である』ことを必ず踏まえることです。
オリンピック選手ではないのに、100メートルを9秒で走ることはできません。
内気な人が、急に外交的になれとか、知らない人にナンパしにいけとか言われても無理です。余計に凹んで2度とやる気がなくなるだけです。
資産が10億ある人は、『若いうちにお金を沢山使え』と言えます。でも、貯金ゼロ学費を稼ぐのに必死で働き詰めの人に『若いうちからお金を使え』と言われても困ります。

すべての情報は、『あなたと発信者は、状況が違う』ことを踏まえた上で、聞くべきです。

●結論、考え方は取り入れるべきだが、鵜呑みにしたらお金が減るだけ

結論は、
・相手と自分は違う人だと知ること
・お金を使うのはいいが、不必要に減ってないか振り返ること
・情報を取り入れること2割、自分で考えて動くこと8割で決めること

情報のカモになったままでは、あなたの大切なお金が減ります。

お金を貯めた後でも、お金はいつでも使うことができるのです。

ではまた今度。

 

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