仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

「営業がイヤ」と思っている人の、3つのカン違い

「営業なんて難しい」
「営業はやりたくない」
「営業って大変そうだし」
 
仕事において「営業」と聞くと、
いいイメージを抱かない人は多いです。
 
それは、営業が「ものを売り込むもの」だと思っているからです。
 
「数百社に飛び込み営業をする!」
「片っ端から顧客リストに電話をかけまくる!」
「とにかくたくさんの家を訪問してお願いしてくる!」
 
これが、営業だと思っているならば、
確かに営業はイヤです。
 
「無理やり、ガシガシ、モノ(サービス)を売る」
 
実際に、そういう営業手法を用いている会社はまだあります。。

でも、そうではない。
 
今回は、「営業」という仕事に対する3つの勘違いをまとめます。
 
間違った「営業」の考え方を3つにまとめます。
 
 
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1、欲しくない人に「売り込む」こと
 
一つ目の間違いは営業を「売り込み」だと思うことです。
 
 
街で居酒屋さんの客引きをするニイちゃんがいました。
 
ぼくは全く、居酒屋に行きたくありません。
考えてもいません。
 
そんな時に、居酒屋さんのニイちゃんはぼくに近づいてきて、
「どうですか居酒屋!焼き鳥おいしいですよ!!」
なんてしつこく言ってついてきます。
 
 
これが、とってもイヤなのです。
 
ニイちゃんはたぶん、頑張ってたくさん声をかければ
お客さんを呼び込めると思ってやっています。
 
 
でもこちらからすれば、
ぜんぜん欲しくもないのに営業をかけられることほど、
めんどくさいことはありません。
 
 
要は、欲しくない時は、
「営業」なんてまっったく、
効かないのです。
 
(むしろ、マイナスです)
 
これが、営業という行いの、典型的な誤りです。
 
こういうものが「営業」だと思っていると、
ある時、精神的に耐えられなくなります。
 
「キツいわ。もうムリ」となる。
 
どんなに強靭な精神力の持ち主も、
例外はありません。
 
ひたすら、仕事が憂鬱になっていきます。
 
これは、1つ目の間違いです。
 
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2、ことば巧みに・流暢に・しゃべること
 
 
2つ目の間違いは、
営業を「うまくしゃべること」「ことば巧みに振る舞うこと」
だと思うことです。
 
言い換えると自社の製品やサービスを、
相手にズバッと流暢に伝えることが、
営業だと思っているとか。
 
はたまた、
「流暢な営業トーク」
「体育会的な要素」
「勢いや積極性」
それらが営業に必要だと思ってしまうことです。
 
でも、それは、ちょっと違います。
 
1つ目の項目でも言ったように、
「欲しくもない人に営業してもムダ」なのです。
 
営業でどんなにうまくしゃべってきても、
こちらがハナから欲しくないのであれば、
「うっとうしい」だけです。
 
 
『いや、欲しくない人にも営業トークを駆使して説得するんだ!』
という反論があります。
 
それに対しては、
「欲しくもない人にガシガシ営業をかけるコストとエネルギーを、
欲しいと思っている人に集中して向けたほうがうまくいきますよ」
という答えです。
 
欲しくもない人への説得にかける100のエネルギーは、
「説得の必要がない人」との関係構築やマーケティングに使ったほうがいいと思う。
 
しゃべり、流暢さ、外向性は、「営業力」とは別モノです。
 
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3、人情に訴えかけること
 
 
3つ目の勘違いは、人情に訴えかけることが営業だと思うことです。
 
昔の言葉で恐縮ですが、
営業のGNP(ジー・エヌ・ピー)という言葉があります。
 
G:義理
N:人情
P:プレゼント
 
保険会社の営業が契約を獲得する際に必要な3要素という話です。
 
たくさん顔を出し、
時にはものをプレゼントし、
人情に訴えかけて契約を取るという、
涙ぐましい努力です。
 
(実際に、これは、ある程度の効果があります)
 
 
「お客さんが本当に必要なモノやサービスを提供する」のではなくて、
人間に対する情を利用する。
 
これが営業だと思っては、よろしくない。
 
行く末は、敬遠されます。
 
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以上、営業における3つの勘違いでした。
 
言葉の「捉え方」「定義」「イメージ」によって、
人生が180度変わります。
 
「営業」は、本当は、売り込みがいりません。
 
「見込み客」と「見込みではない客」のうち、
早く「見込みではない客」を断つこと。
 
それから、「見込み客」が向こうからやって来ることを、
真剣に考えるのです。
 
営業は、売り込んだりお願いしたりするのではなく、
お願いされるほうが、うまくいくし楽しいのです。
 
 
 
ではまた今度。