起業した理由は、起業しか道がなかったから
2022年2月13日 今日は日曜日なので、抒情詩的な内容を書こうと思う。
起業に至った経緯や人生観について。。。
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人生のメインロードで活躍し、目立ち、評価され、類まれな能力もある、そんな人たちを見ては、いつも悔しい思いを抱えていた人。
そんな人に向けて、書きます。
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小学校時代、『自分は、運動も勉強もそんなにできない。友達と遊びたいけど声をかける勇気もない』
だから、ひとりぼっちになって、ゲームをしたり、自転車で遠くに出かけたり、漫画を読んだりした。
中学校時代は運動部に入ったが、運動神経もなく体力もセンスもない。
スタメンでもなく補欠で、たまに交代で試合に出るほど。
才能のある後輩には追い越される。
悔しい思いを持ちながらも、半ば脇道の人生を受け入れていた。
唯一できたことは、部活を辞めないことくらいだった。
高校時代、緊張しすぎで人とうまくしゃべることができない。
仲良し数人とかたまるだけ。本当はクラスの人気グループと一緒に遊びたかったが、急にキャラを変えることもできない。声をかける勇気もないし、断られた時に傷つきたくない。
なにも取り柄がなく目立つ場面がないが、勉強して点数をとって成績上位になれば目立つことができるかもしれない。これなら、人に声をかけて恥ずかしい思いをすることもない。
とにかく勉強することで、一人になる理由ができるし、友達と遊ばない理由も説明がつく。たくさんある暇な時間も、勉強に割けば困らない。
だから、仕方なく勉強ばっかりした。
時は経ち、晴れて社会人になった。
と思ったら、会社ではまったく使い物にならない。仕事は覚えられないし、ミスばかりして怒られる。周りに合わせることも苦手だし、うまく立ち回れるほど器用でもない。
自分以外のみんながうまくいっているように見えて、自分だけダメなような気がして焦る。時が経てど、この状況は変わらずさらに焦る。
『本当の自分はこんなものではない。自分は、皆が知らない力を持っている』
ただただ、自意識ばかりは高いが、現実は一つも思い通りにいかない。
他人に自分の気持ちや能力を理解して欲しいけど、そんなことは叶わない。
とにかく、現実を変えたくて、一人になって本を読んだり、所在なく電車に乗って旅に出たり、映画を見たりした。
できる努力はしたと思っているが、結果はまったく伴わない。
周りと比べて、自分だけ人生がうまくいってないように感じた。何度も。
『この会社ムリ、この世界は続けられない』と思い、何度か転職した。
それでもやっぱり、人生のメインロードには進めなかった。
ついに、会社を辞めるしかなかった。
周りに認められたり、花形の仕事を得たり、人に合わせてうまく付き合ったり、みんなができることができない自分は、小さい頃から変わらないとわかった。
会社を辞める以外に、道がなかったのだ。
会社員で平穏に過ごせるような力があれば、ずっと会社員でいたかった。
でも、会社員生活はどうしても無理であった。
器用に生きることができない。小学生からまったく変わらない自分がいた。
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今、会社を辞めて独立し5年が経つ。
結果的に、人生で最もしっくりくる場所におさまったと感じている。
メインロードな人生は、今でもうらやましい思いはあるし、できるなら自分もそこに居たい気持ちはある。
でも、今は『メインロードでなくても、器用でなくても、良い人生や仕事生活はあるんだな』とわかった。
違和感のある世界に、無理して戻る気はない。
学校・会社・あらゆるコミュニティで、通用しなくてもまったく問題ない。
自然なことだ。
人生は、メインロードに乗れなかったことで、仕方なく孤独に努力してきた時間の中で、最も価値を生むようにおそらくなっている。