仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

なぜ、『好きなこと』が出来ないのか

この記事は3人の方に向けて書きました。

1:『好きなことがいつも出来たらどんなに幸せだろう』と思っている人

2:今好きなことをやれてないと思っている人

3:思いや考えを、いつも心の内に秘めている人

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人間は『本当に思っていること』を抱えながらも、本当は思ってないことを抱え続け、それをベースに生きています。

例えば、ムカついた上司に『馬鹿やろう』なんてとても言えません。

つねに、人は『本心を抱えながら、それを抑えている』これが普通です。

同時に『本当に思っていることをストレートに実行出来たらどれだけ清々しだろう』と思っています。

実際に、この思いを行動に移す時もあります。

自分の本心を行動に移すのは、とっても勇気がいる瞬間です。

本当に心の中に秘めた思いが抑えられなくなった時、リスクを負ってでも行動にすることがあります。

でも、たいていは我慢し、自制し、思いを抑え込み過ごします。

問題は『心の中に思ったことは、消えないこと』です。

言い方を変えると、自分の感性・思い・気持ちという『自分の中心』とは、離れられません。

この『自分の中心』は、ものすごく大切なものです。抑えるシーンが大半だけれども、消してはいけない。

●好きなことができない病

たとえば、ブログやYouTuberは、コンテンツを作ります。

この時、ほとんどの人が考える関心ごとは『アクセスを集めよう・見られる内容にしよう』などです。

言い方を変えると『マーケティング的な発想』が少なからず入ります。

なぜなら、アクセスを集めることが、情報を発信する側の利益になり、目的であることがほとんどだからです。

一方、デメリットがあります。今回の記事のテーマであり、僕が今回いちばん言いたいこと。それは、

『自分が本当にやりたいことから離れていってしまう』です。
ともすると、好きなことが出来なくなる可能性がある。
この、『マーケティングばかり考えた人生は、好きなことと相反する人生になりがち』という問題を、意識すべきです。

アイドルが、テレビで世間が求めるであろうキャラを演じ続けた結果、本当のありたい自分がわからなくなって悩んでしまうようなことが多いのです。

売れるという基準は、世間の評価という移ろいやすく変化の激しい基準です。自己肯定感をここに求めると、変化する世間に自己が耐えられなくなります。

自己承認でなく、他者承認だからです。
この行く末は、ともすると他者否定となり、自己否定になりえます。

自分自身が『本当に思ったこと、やりたいこと、関心があること、伝えたいこと』よりも『世間や市場が求めるもの』を最優先していく方向は、危険性をはらんでいる。

難しく考えなくとも、『本当に好きなこと、思うこと、それらをそのまま持っていけない人生はつまらない』ということです。

(この議論は前提として『アクセスを集めること・マーケティングすること』の行為が悪いことだと言いたいのでなく、また全く思ってないです。むしろ『ユーザー視点』はビジネスにおいて重要なことだと思っています。)

問題は『人の顔色を伺うことしかしなくなる』ことです。

『自分が好きなこと・したいこと・思うこと』を忘れていく。これは問題です。

人の顔色を常日頃伺うことが好きな人はいません。

自分の思い、好きなことを消していくと、

『みんなにウケることしかしなくなる』ことになる。

『世間の基準でしか行動出来ない』人になる。

極論すると、究極のマーケッターは、100%自分の個性を捨てた人です。
これが幸せなのか、自分と向き合う必要があります。

●世間の基準だけで過ごすと、つらくなる

世間が求めることを提供するのは大切です。

一方で、全てを世間に合わせることは、『自分』という存在を消してしまうことと同じになりかねない。

自分の自己表現が、学校の成績だけ、学歴だけ、みんなが面白いと思ってくれることをするだけ、そんな過ごし方をしていくといつしか虚しくなります。

『自分が楽しいと思うこと・好きなこと・本当に思うこと』と、まったく離れていくからです。

常に『自分』と『世間や社会』と折り合うのが実人生です。

でも、折り合いすぎて、器用すぎて、世間や周りの人にばかり合わせる過ごし方は虚しさを抱えます。

世間にも周りの人にもうわべだけで付き合っていき、気に入られることが上手になっていくものの、『本当はこんなことしたくないんだよね・・・』をずっと抱えていく。

『幸せ感』が遠ざかってないか、振り返って考えてみることです。

幸せ感は、自分の心の中と共にある。

周りに合わせるだけでは、感じにくい。マーケティング的な行動に、心の幸せはありません。

周りの人が理解してくれない、反対される、後ろめたい、そういうものが自分の個性であり、大切なものであり、幸せを感じるものです。

周りの人に理解されない、思ったことが言えない、もどかしい思いを抱えている、そういう『自分の中心』は、どうか消さないように。

 

 

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