仕事や人生で、早く知っておけばよかったこと

同じものから、1気付くか、10気付くか、100気付けるか

なぜ、続けられるのか

前々回の記事は『なぜ、続かないのか』というトピックで書きました。

今回は『なぜ、続くのか』というトピックで書きます。

 

ものごとを継続させる方法を

『行動心理学的な切り口』

『個人的経験の切り口』

それぞれに分けて書きます。

 

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●『行動心理学的な切り口』

本でも様々な知識が得られるが、継続させるための最も重要なポイントは『目的があるかどうか』だろう。例えば『東大に絶対合格する』『お金持ちになりたい』『年収の高い会社に就職したい』などだ。

受験を終えた学生以降の方ならわかると思うが、『なぜあんなに勉強できたんだろう』と思い出せる受験時期があったはず。あれは『絶対合格しなきゃ・落ちたらヤダ』という願望が強かったからだろう。今、受験科目を勉強しろと言ってもできない理由のほとんどは『試験などがない=勉強の目的が特にない』からだ。

この『こうなりたい・こうしたい』という希望・願望が重要すぎるほど重要なのだ。『就職したら勉強しなくなる大人が9割以上』なんてよく言われるが、その原因は『受験が終わり、就職活動が終わり、自分が課された問題をクリアした。これで終了』となって、やらなければならない『目的』が無くなったからだろう。

人間は、目的がなくなると途端にサボりだす。絶対の真理なので、『継続できない』人は、この原因を真面目に向き合う必要がある。

●『目的』のもっと先の深い部分

このトピックで、わかりやすい例を一つ。『結果にコミット』でおなじみのパーソナルジム、ライザップ(RIZAP)。

流行した理由は、あのCMだったと思う。1度でも観た人は誰でもすぐに思い出せるだろう。ライザップに『通う前』と『通った後』のモデル写真を流した。素人さんから芸能人まで。

CMに登場した人たちは、本当に見た目も雰囲気も変わっていた。別人だ。

このリアリティと『素敵な姿の具体的イメージ』が、人々に刺さった。

ジム・トレーニング等は数十年前からあるオールドビジネスだ。ライザップの素晴らしさは、『カッコよくなりたい・キレイになりたい・痩せたい・マッチョになりたい・くびれたい』という単純な願望を喚起したことにある。

これらの人間の願望は、言い方を変えると『モテモテになりたい・みんなから素敵って言われたい・素敵なボディを自慢したい』という原始的で、本能的で、下世話な人間の心である。ここに、『続ける方法』の答えがある。

人間がものごとを継続できる理由は、願望の有無だ。目的の有無だ。

さらに重要なのは、人に言うほどカッコ良くはないような、本能に即した、ワクワクするような『単純だが、心の底から思う力強い願望』である。

レーニングを続けたいなら、痩せたいなら、『モテたい』が一番強い。ものごとはもっとシンプルで、人生はもっとワクワクするものである方がほぼ正しい。

『社会貢献』とか『ボランティア』とか真面目なことを言ってる人は、願望が弱いし、真面目すぎる。もっと、自分の本能的な思いを大切にすべき。

●『個人的経験』からわかった『続いた』理由

このままでは安っぽい自己啓発的な話になってしまいかねないので、自分自身の経験と実感を書く。『会社を辞めたい』を実行し、独立起業まで出来た話だ。

自分は、前職の会社がとてつもなく嫌だった。特に、会社を辞める最後の1年ほどの期間は、毎日辞めたいと思っていた。これから何十年も面白くないルーティーンをするだけで過ごすと思ったら、絶望的になった。

ここで、『とにかく会社を辞めたい』という願望が生まれた。強烈で、誰にも負けないほど強い思いだ。自分自身は、特別な才能や地位を備えていたわけではないので、『スキルを生かして華々しく起業』なんて計画的でカッコいい起業ストーリーは一切なかった。あるのは『とにかく、このまま会社員人生だと終わってる。抜け出したい』という思いだ。

この『強烈に辞めたい思い』が素晴らしかったのは、自分の努力に火がついたことだ。毎日、とにかく『会社を辞めるために役立つ勉強や努力をする』過ごし方は続いた。

なぜ途中で諦めずに独立できたかというと、死ぬほど会社員が嫌だったからだ。『独立して、自分でビジネスがしたい』と強く思ったからだ。ここはウソがつけない。人間は、どうしても無理なことがあって、それを避けるためなら死ぬほど努力できるものだ。

日本には国内に500万社ほどの企業があるらしいが(H28年中小企業統計より)、企業数と同様に、社長が同じ数いるということだ。

独立起業するなんて、やる前はとてもじゃないと思っていた。不安だし、安定しないし、わからないことだらけだし、リスクがあるし、、、でも、世の中の社長の大半は、そんな不安定な中でも社長になった。どんな小さなお店のオヤジでもそうだ。

人間が動く時、そこには『強い思い・願望』がある。

心に強く思ってしまったことを我慢することは、できない。

ものごとが『続かない』理由は、願望が弱いからであり、もっと他に優先することがあるからだ。面倒だ、と思うことは続かない。

 

『続ける方法』は、心の中に『こうしたい!』という思いを持つことだ。我慢せず、遠慮せず、包み隠さず、自分の思いと向き合うことは、自分の人生を大切にすることに他ならない。あなたが生きている意味に他ならない。

 

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